4冊目 レ・ミゼラブル 上 ヴィクトル・ユーゴー
3月の間に、授業のネタ探しのため書店に行くと絵本化されている事に気付いたレミゼ。
以前に原作を読んだことがあって、決して簡単ではない物語をどう噛み砕くのだろうかと、好奇心だけで手を伸ばす。
絵本を広げてまもなく、買う決心がついた。重度の子に対しても授業が出来ると思ったから。
でも、授業をするとなると、やっぱりもう一度原作に立ち返ろうと、今月はこちらの本にした。
【あらすじ】
舞台はフランス。革命真っ盛りのこの時期は治安の乱れも甚だしく、身分に基づくピラミッドが確固たるものとして残されていた。そんな時、主人公のジャン・バルジャンはパンを盗んだ罪と、脱獄により約20年間監獄での生活を送っていた。ついに仮釈放を迎え、町に出るが、誰もが彼の存在を拒んでいた。しかし教会の司教だけは彼を見捨てることはせず、救いの手を差し伸べる。ジャンは司教の優しさに助けられるも、またその教会において、盗みを犯す。しかし司教は、盗まれたものは自分がプレゼントしたものだ。燭台も上げたのに、忘れているぞ。と咎めることはしなかったが、そこにはこれで心を改めろとメッセージを送った。
ジャンは司教のお告げの通り、改心することにし、しばらく姿を消して、マドレーヌと名乗った。会社を立ち上げ、市長にもなり、人のために尽くした。ある日ジャンが捕まり、裁判にかけられているという話が広まり、冤罪であることを知ってる彼は、自白することに。しかしマドレーヌの名が広まりすぎたために誰にも信じてもらえなかった。
自分の会社にはファンテーヌという美しい女性が働いており、彼女に好意を抱くが、実は彼女には宿屋に預けている娘コゼットがいる。宿屋には過剰な送金を求められ、そのためには仕事を選ばず身を粉にして働いたが、病で倒れてしまう。
市長としての部下で警察のジャヴェールは市長がジャンであることを見抜いてしまう。そこから、ジャンへの追いかけっこが始まった。ジャンはファンテーヌにコゼットを守ることを約束し、宿屋へ駆けつけた。コゼットは虐待を受け、ひどくみすぼらしい格好でいた。ジャンは彼女を救うために、宿屋へ多額のお金を渡し、コゼットを預かることに成功する。
しかしジャヴェールに追われている現状は変わらなかった。窮地に追い込まれた時、市長の時に助けた老人と再会し、彼に匿って貰うことになった。
この頃、マリウスという勇敢な父を持つ 青年が同じ地に暮らしていた。彼はおじと共に生活し、おじは父とは対照的な考え方をしていたため、マリウスをおじ寄りに染めていこうとした。しかしマリウスが大人になるにつれて、父の偉大さに気づき、おじとは犬猿の仲になる。そして彼はABCという若者集団に加わり、革命を企てようとしていた。そんな時、1人の男老人と若い少女を見つけてしまう。ジャンとコゼットだ。コゼットに一目惚れのマリウスは彼女の行方を突き止めようと務める。ジャンは逃げなければならない状況にいるため、突然コゼットは姿を消す。マリウス彼女に恋焦がれ、貧しくもひたむきに生活を送っているのであった。
続く。