2018〜書積〜

書を重ね、知を広げ。

5冊目 レ・ミゼラブル 下 ヴィクトル・ユーゴー

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【あらすじ】

マリウスの住むアパートには、何人もの貧しい人が住んでいた。特に隣人のジョンドレートは度々マリウスの部屋に訪れ、お金を恵んでくれと物乞いをしていた。隣の部屋から聞こえてくる声などから、かなりの怪しさに耐えかねたマリウスは警察に相談する。実は隣人こそがあの宿屋を経営していたテナルディエだったのだ。

マリウスの父は「テナルディエに助けられたから、もし会ったらよろしくな」と言われていたが、今の状態から全く想像ができない。その部屋に悪党共が集まった時、遂にジャヴェールを筆頭とした警察が侵入。実はその中にルブランと身を隠していたジャンもいたが、危機一髪脱出に成功する。

マリウスはテナルディエの娘、エポニーヌにコゼットを住所を調べさせていたが、マリウスに好意をもつエポニーヌはついにその情報を手に入れる。その情報を元に、マリウスは再びコゼットと会うようになるが、ジャン・ヴァルジャンはイギリスへの引越しを決意する。再会を喜ぶのも束の間、また離れ離れになってしまうことを恐れたマリウスは、祖父のジルノルマンに結婚の承諾を貰いにいく。しかしジルノルマンはそれを許さなかった。

そんな時、ラマルク将軍の死をきっかけに、暴動が始まったのであった。マリウスはコゼットを追いたい気持ちもあるが、ABCの仲間が戦っている状況に葛藤する。結局戦いを選んだマリウスはバリケードへ向かった。そこには政府軍の衣装を身にまとったジャン・ヴァルジャンの姿があり、その衣装を他のものに着させ、その場から逃がすのであった。争いは窮地に追い詰められていった。バリケードの中にはスパイとして潜んだジャヴェールがいたが、彼の処分に立候補したのがジャン・ヴァルジャンであった。彼は積年の恨みを晴らすチャンスを手に入れたが、バリケードの裏手からジャヴェールを逃がし、空に向かって銃声を轟かせた。その頃バリケードは壊滅状態となり、マリウスも瀕死であった。ジャン・ヴァルジャンは彼を助けようと、抱えたまま下水道へ飛び込んだ。下水道から出た先に待ち受けたのはジャヴェールであった。逮捕するのは構わないが、マリウスを助けてからにしてくれとのジャン・ヴァルジャンの要求を飲み、マリウスはジルノルマンのもとで一命を取り留めた。その頃ジャヴェールは1人橋に向かっていた。殺されるべきタイミングで、囚人に助けられてしまい、囚人の意見を譲歩することをした。正義とは何か、苛まれたジャヴェールは自ら命を絶つことに。

やがてマリウスが回復すると、コゼットとの再会を果たす。この頃にはジルノルマンは結婚を認め、2人は仲良く暮らすのであった。ある時ジャン・ヴァルジャンとマリウスが2人で話をしている時、ジャン・ヴァルジャンは自分の悪い部分、囚人であったことを明かした。マリウスは信じられなかったが、このあとテナルディエとも話をして、全ての辻褄があった。しかしその時にはもう遅く、ジャン・ヴァルジャンは死を迎えていたのであった。